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巻波 (駆逐艦) : ウィキペディア日本語版
巻波 (駆逐艦)[まきなみ]


巻波(まきなみ)は、日本海軍駆逐艦#達昭和16年10月(2)p.11『達第三百二十八號 昭和十五年度及昭和十六年度ニ於テ建造ニ着手ノ驅逐艦二隻、潜水艦一隻及駆潜艇一隻ニ左ノ通命名ス|昭和十六年十月二十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎|三菱重工業株式會社長崎造船所ニ於テ建造 一等驅逐艦 照月(テルヅキ)|舞鶴海軍工廠ニ於テ建造 一等驅逐艦 巻波(マキナミ)|横須賀海軍工廠ニ於テ建造 伊號第四十七潜水艦|株式會社播磨造船所ニ於テ建造 第二十九號駆潜艇』〕〔#半藤(朝日ソノラマ)258-259頁『●巻波(まきなみ)』〕。一等駆逐艦夕雲型の5番艦である〔#昭和17年12月31日艦艇類別等級表p.4『艦艇類別等級表|驅逐艦|一等|夕雲型|夕雲、巻雲、風雲、長波、巻波、高波、大波、清波、玉波、濱波』〕。艦名は砕波の一種に由来し、海上自衛隊護衛艦2隻(初代まきなみ2代まきなみ)に引き継がれた。
== 艦歴 ==

=== 竣工まで ===
1939年度(マル4計画)仮称第120号艦として舞鶴海軍工廠で建造。
1941年(昭和16年)10月25日、三菱重工長崎造船所で建造の秋月型駆逐艦に「照月」、舞鶴海軍工廠の夕雲型駆逐艦に「巻波」の艦名が与えられる〔。同日附で2隻は秋月型・夕雲型に類別された〔#内令昭和16年10月(3)p.37『内令第千二百八十三號 艦艇類別等級別表中左ノ通改正ス|昭和十六年十月二十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎|驅逐艦、一等夕雲型ノ項中「風雲」ノ下ニ「、巻波」ヲ加ヘ、同秋月型ノ項中「秋月」ノ下ニ「、照月」ヲ加フ(以下略)』〕。
12月5日、舞鶴海軍工廠で夕雲型1番艦「夕雲」が竣工、翌日舞鶴を離れた〔#S1612舞鎮日誌(1)p.10『(2)新造艦船工事 夕雲ハ十二月五日竣工引渡ヲ了シ又巻波ハ十二月二十七日豫定通進水セリ』〕〔#S1612舞鎮日誌(1)p.59『五(天候略)工廠工事 驅逐艦夕雲新造工事完成竣工式引渡ヲ終了ス(略)其ノ他 夕雲竣工翌六日出港セリ』〕。
12月27日、「巻波」は進水〔〔#S1612舞鎮日誌(1)p.76『二七|気象(天候)雨(温度)八.二(視界粁)四|一〇〇〇巻波進水(略)驅逐艦巻波進水式』〕。同日附で舞鶴鎮守府籍となる〔#内令昭和16年12月(4)pp.20-21『内令第千七百五十三號 驅逐艦 巻波 右本籍ヲ舞鶴鎮守府ト定メラル 昭和十六年十二月二十七日 海軍大臣 嶋田繁太郎』〕。
1942年(昭和17年)6月11日、舞鶴海軍工廠で秋月型駆逐艦1番艦「秋月」が竣工〔#S1706舞鎮日誌pp.8-9『(1)新造艦船工事 前月ニ引續キ秋月、巻波及初月ノ艤装工事竝ニ島風、第三四〇號艦及第三百四十一號艦ノ建造工事ハ概ネ順當ニ進捗シツツアリシモ秋月砲熕公試ノ結果不具合ノ點アリ完成期ヲ六月十日ニ變更セル處尚俯角制限装置機構手直ヲ要スル爲更ニ六月十九日迄完成期ヲ延期セラレタル處作戰ノ関係上砲熕機能試験ヲ省略シ六月十一日引渡ノコトニ大臣ヨリ指令アリタルニ付任務ニ差支ナキ程度ニ整備ノ上十一日竣工引渡ヲ了ス』〕。
同年6月から8月にかけての舞鶴工廠は、「秋月」以外にも秋月型4番艦「初月」(4月13日進水)〔#S1704舞鎮日誌(1)p.9『(1)新造艦船工事 秋月、巻波及初月(四月三日進水)ノ艤装工事竝ニ第百二十五號及第三百四十號艦ノ建造工事ハ共ニ概ネ順當ニ進捗シツツアリ』〕、夕雲型駆逐艦複数隻(巻波、第340号艦《早波》第341号艦《浜波》第342号艦《沖波》)〔、島風型駆逐艦「島風」(7月18日進水)〔の建造・艤装工事を実施。
また入渠艦・損傷艦(那珂大潮薄雲《7月31日完成》〔#S1707舞鎮日誌(1)p.7『(3)其ノ他ノ工事』〕、《8月13日到着》、天龍《6月15日完成》、龍田《6月15日完成》、名取《7月10日完成》、利根《ミッドウエー作戦前後整備》、筑摩《ミッドウェー作戦前後整備》)等の修理と整備を行っていた〔#S1705舞鎮日誌pp.10-11『(2)艦船其ノ他ノ工事 利根筑摩第三十四驅逐隊及第三十三潜水隊ノ整備工事竝ニ薄雲ノ特定修理工事、大潮ノ損傷復舊工事、其ノ他艦船兵器及陸上部隊ノ主要造修訓令通牒工事ハ概ネ豫定通進捗中ナリ』〕〔#S1706舞鎮日誌p.9『(2)其ノ他ノ工事(a)損傷復舊工事 薄雲工事=豫定通進捗中ニシテ七月末完成ノ豫定/大潮工事=目下現場調査作業豫定按畫中/那珂工事=損傷復舊竝ニ改装工事ノ爲本月二十一日入港セリ (b)天龍、龍田工事=本月十五日完成/呂六三潜水艦工事=本月八日完成現地ニ向ケ出港セルモ途中主電動機電動子燃損ノ爲十日歸投セルヲ以テ換装工事中/名取工事=本月十七日入港整備工事中/三十一驅潜隊工事=本月二十七日入港直ニ工事着手セリ/神威工事=本月二十九日入港〃』〕〔#S1707舞鎮日誌(1)pp.7-8『(b)艦船整備工事 名取(十日)神威(十八日)三十一驅戦隊(三十一日)呂六三潜(十七日)ノ整備工事ハ何レモ概ネ順調ニ進捗各附記ノ通完成作戰地ニ向ケ進出セリ/利根筑摩ニ對スル整備工事ハ十六日入港以來極力進捗中』〕〔#S1708舞鎮日誌p.5『(a)損傷復舊工事 大潮、那珂工事=豫定通進捗中/霞工事=損傷復舊工事ノ爲本月十三日入港目下損傷部調査中 (b)利根筑摩ノ整備工事ハ六日完成シ作戰地ニ向ケ進出セリ 夕風(二十一日)、室戸(二十四日)ハ附記ノ通入稿以來極力進捗中』〕。
6月30日、日本海軍は白露型駆逐艦4番艦「村雨」や吹雪型駆逐艦「白雲」艦長等を歴任した人見豊治中佐を巻波艤装員長に任命する(後任の白雲艦長は佐藤重吉少佐)。同日附で艤装員事務所を設置〔『○事務所設置 巻波艤装員事務所ヲ六月三十日舞鶴海軍工廠内ニ設置シ事務ヲ開始セリ』〕。
7月15日、「巻波」は予行運転中に機関故障を起こし、竣工予定を延期した〔#S1707舞鎮日誌(1)pp.6-7『(1)新造艦船工事 艤装中ノ巻波及初月工事ハ概ネ順調ニ進捗シツツアリシモ巻波ハ十五日第三回豫行運轉中罐管破裂ヲ生ジ之ガ換装ノ爲完成期日三日ノ延期(八月十八日)ヲ具申極力完成ヲ急ギツツアリ/又起工中ノ島風ハ豫定通七月十八日進水ヲ了シ其ノ後艤装工事概ネ順調ニ進捗中ナリ/第三四〇、第三四一號艦工事モ同様順調ニ進捗シツツアリ』〕。
8月18日、竣工〔#S1708舞鎮日誌p.5『(1)新造艦船工事 前月ニ引續キ巻波 初月 島風ノ艤装工事、第三四〇號 第三四一號艦ノ建造工事及本月五日起工セル第三四二號艦建造工事ハ何レモ順當ニ進捗シ巻波ハ十八日完成引渡シヲ了セリ』〕〔#S1708舞鎮日誌p.67『一八|気象(天候)雨(気温)二六.六(視界粁)十粁|一五〇〇巻波竣工引渡完了警備驅逐艦ト定メラル(略)工廠工事 驅逐艦巻波新造工事竣工』〕。艤装員事務所を撤去〔『○事務所撤去 驅逐艦巻波艤装員事務所ヲ八月十八日撤去セリ』〕。同日附で人見艤装員長は巻波駆逐艦長(初代)となる。「巻波」は警備駆逐艦に指定された〔#内令昭和17年8月(2)p.45『内令第千五百三十八號 舞鶴鎮守府在籍 驅逐艦 巻波 右警備驅逐艦ト定メラル 昭和十七年八月十八日 海軍大臣 嶋田繁太郎』〕〔#S1708横鎮日誌(4)p.3『十八日一九〇二海軍大臣(宛略)官房機密第一八一九〇二一六番電 十八日附巻波ヲ警備驅逐艦ト定メラル』〕。
8月20日、舞鶴を出撃〔#S1708舞鎮日誌p.68『二〇|気象(天候)晴(気温)二五.四(視界粁)十粁|一五二五巻波横須賀ニ向ケ舞鶴發』〕〔#S1708横鎮日誌(4)p.9『二十日一五〇〇巻波艦長(宛略)一五〇〇呉ニ向ケ舞鶴發』〕。呉に立ち寄り、魚雷を搭載〔#S1708横鎮日誌(4)p.16『二十一日一八〇〇巻波艦長(宛略)一八〇〇呉着』〕〔#S1708横鎮日誌(4)p.3『十八日一八〇〇巻波艦長(宛略)本艦二十日一五〇〇舞鶴發二十一日夕刻呉着魚雷搭載ノ上同地發二十五日午後横須賀着ノ予定』〕。横須賀に回航される〔#S1708横鎮日誌(5)pp.26-28『(イ)部下艦船部隊(特設ヲ含ム)ノ行動』〕。だが第二航空戦隊飛鷹隼鷹)の指揮を受けるように連合艦隊から下令があり〔#S1708横鎮日誌(5)p.6『二十七日一一四七聯合艦隊参謀長(宛略)第三十一驅逐隊ハ特令スル迄桂島ニ回航二航戰司令官ノ指揮ヲ受ケシメラレ度』〕、8月31日に呉到着〔#S1708横鎮日誌(5)p.20『三十一日〇九〇〇巻波艦長(宛略)〇八〇〇呉着』〕。同日、横須賀では姉妹艦「高波」が竣工した〔#S1708横鎮日誌(5)p.20『三十一日一〇三〇高波艦長(宛略)本艦本日一〇三〇引渡終了』〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「巻波 (駆逐艦)」の詳細全文を読む



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